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「ここまでの道と今。」
◆計画づくり「美山版総合戦略」策定 10ヶ月120回以上の会を重ね制作
美山未来つなぎ隊発足のきっかけ
〇平成26年6月 「美山未来会議」
日置市主催(目的・・少子高齢化時代に突入し、コミュニティの重要性をさらに高めるというもの)
日置市美山地区公民館で住民を集め行われた、「美山未来会議」が開催
会議では美山の現状・魅力・課題・理想などが2年間計10回以上にわたり話し合われた。
・美山住民から出たわが町の魅力・・・「薩摩焼の里である事」「自然が豊か」「モノづくりの文化」「歴史」「史跡」
「子供の見守り環境」「美山らしい景観」「人がいい」「海と山が近い」など
・ 〃 課題・・・「高齢化」「担い手不足」「交通弱者」「病院弱者」「小学校の存続問題」
「歩行者の道路環境」「街灯」「公園」「イベントの存続」などなど
・ 〃 理想・・・「魅力の継続」+「課題解決」=持続可能なまちを守る仕組みとコミュニティの形成
〇平成26年7月 「美山魅力向上プロジェクト・全国展開プロジェクト」
日置市商工会主催(目的・・日置市一の観光地である美山地区の店舗のスキルUPと街全体のPR力強化)
先進地視察・接客講座・歴史講演・ネット販売の仕組み・観光商談会参加・特産品強化など多くの学びと
対外営業の方法、他地域との比較による地域の目的意識強化を行った。
〇平成26年12月 「鹿児島県広域観光ルート周遊モニターツアー」
鹿児島県観光連盟主催(目的・・指宿・霧島・鹿児島市以外の県内の観光地の認知度をあげ、観光鹿児島として多くの見どころを作り上げ、リピーター・新規観光客獲得を狙うもの)
鹿児島県内ホテル業者・旅行業者・観光コンサルタント・県市町村観光課・民間観光関係者など
40数名のメンバー構成で、実際に美山を歩き、着地型観光地として美山地域の魅力・課題・理想をアンケート化
3年後までに6回会議を重ね、ソフト・ハード面において官民連携した観光地づくりの為の話し合いを行った。
納得いくまで、様々な視点から、観光地化へ向けて多くの事を多くの人が入り、語り合った。
地域の人達とも10回以上会議を重ねて話し合った。でもこの後、だれが何をいつまでにどうする?が何もない。もしかしてこれで終了か?うそでしょ!美山内にある店舗の年齢・後継者を調べると20年後には25軒から5軒になる。
人や店が少なくなると、現実的に課題は今後もっと多くなる。そうなるとさらに次の世代は大変だ。
誰もしないなら、自分達がまず声を上げよう。この学び、話し合いを絶対に無駄にしたくない。
などの様々な前に進まない理由からの「美山未来つなぎ隊」発足
美山未来つなぎ隊発足
〇平成26年12月「美山未来つなぎ隊」をガラス工房店主・きものや店主・役場職員のたった3名で立ち上げる
声を上げるにも「どこに」「どのような方法で」がわからない。
役場職員の提案で「美山版総合戦略」を作り、公民館と連名で鹿児島県・日置市に提出することにした。
とにかく、前述した会議により、多くの観光関係者との面識が出来た。地域の人達とも意思疎通はできた。
あとは総合戦略の内容として「誰が(どこが)」「何を」やる。をイメージできるような形作りを目指した。
〇平成27年1月
「美山未来つなぎ隊」に地元陶芸家・歴史スペシャリスト・観光協会若手が加わり6名になる
たった3名では、専門的な部分で総合戦略を作るには簡単ではなかった。
だったら、想いを話して専門的な人に仲間になってもらおう。そして地域にいるプロ3人が加わる。
〇平成27年1月~4月 総合戦略を地域全体のものにするために「全世帯アンケート」を実地
地域住民全世帯アンケート
6名になって、筋は作れたが、地域が本当に望むことなのか?不安になった。
だったら、住民全員にアンケートを取ろうとなり、地域課題と観光を組み合わせた総合戦略にする事を決めた。
アンケート内容・地方創生・総合戦略の意味・目的などの説明もすべて自分達で考え、載せた。
おかげで20ページを超える、目を通すのも大変なぐらいの分厚いアンケートとなった。
美山版総合戦略制作・提出
〇平成27年7月 「美山版総合戦略」~観光を活かした持続可能なまちづくり~を提出
10月~8月までの10ヶ月間で120回以上の話し合い、作りこみを行い、完成。
全国でも珍しい、集落だけの集落の為の美山版総合戦略を鹿児島県・日置市に提出。
鹿児島県地域振興局により、「どこが何をする」を明確に打ち出されることになる。
30代~40代の田舎にしては若いメンバーで作り上げた総合戦略。
実働は自分達だが、それを「責任はとるからやりなさい」と後押ししてくれた地域の先輩がいた事。
たまに本業を後回しにしてしまい、迷惑をかけた家族が普通に接し続けてくれた事。
仕事をしながら、疲れた体に鞭打って話し合いに参加してくれたつなぎ隊メンバーがいた事。
そして何よりも、作り上げた関係者すべてが同じ方向を向いていた事。
この人達あって、出来た総合戦略。必ず、やり遂げる。ここまではP(計画)そしてDO(計画に基づいた行動)
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